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Re: 開業心理臨床(私設心理相談)について

対象モジュール CPブログ
件名 開業心理臨床(私設心理相談)について
要旨  トップページにもPRがありますが,「認定クリエイティヴ・セラピスト養成土曜講座」の体験版という形で,無料体験・公開講座「クリエイティヴ・セラピー」を開催することになりました。体験したからといって養成講座の受講をしなければいけないというわけではないので...

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なし Re: 開業心理臨床(私設心理相談)について

msg# 1.2
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1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2009-4-8 3:47 | 最終変更
kasega  新参 居住地: 福岡県久留米市  投稿数: 2
ユーザー登録させていただきましたのでハンドルになります。kasega=阿世賀浩一郎です。

 CPmorita様、早速詳しいお返事を頂き、まことにありがとうございました。問いかけの趣旨をもう少しはっきりさせてお伝えすべきだったかと思いますが、私としては、この「基本見解」がgood enoughなバランスが取れた、一応及第点の内容のものと思えましたが、そのことについての、とりあえずの総論的ご見解をお伺いしたかったという趣旨です。
 「基本見解」については別のエントリーでアップされるとのことですのでそれをお持ちしたいと思いますが、一点だけ。
 この「基本見解」の「草案」の段階で、「病院心理臨床の経験者であること」という条項がありました。私はこれは議論を呼ぶに違いないと推測していました。
 その理由は、ひとつには、現に開業されておられる臨床心理士の皆様の中には、病院臨床の経験が皆無という方もかなり含まれていると思われたからです。
 更に言えば、病院臨床の経験者であること、即、様々な外部機関との連携についての十分なスキルを持つことを意味しないのではないかという危惧が私にはありました。むしろ、病院という医者を頂点とする組織に適応する中で、自律的・主体的で柔軟な判断力を形成できないままになっている危惧を覚えたことです(もちろん、これは所属した病院の、医師とコメディカルスタッフ全般のチーム的な連携体制がどこまで磨き上げられていたかに大きく依存します)。
 例えば、スクールカウンセラーとして、教育現場で、地域やご家族、先生方、教育委員会、障害児施設、児童相談所などとの連携において、たいへん質のいい経験値をお持ちの臨床心理士でしたら、すでに私設心理臨床を始める上での貴重なスキルをお持ちとみなせる気がします。
 別な例を挙げれば、大規模な大学学生相談室や精神保健センターでの、内部部署・外部機関との連携キャリアが十分ある場合にも当てはまるでしょう。
 そうした意味で、「(私設心理臨床以外の)他領域の臨床経験が十分にあること」という形で「基本見解」がまとめられたことに私は妥当な線を感じました。しかし、そこに含意されているはずの、私が上述したような「主体的で柔軟で一身具現的、領域横断的な連携スキル」ということについて、「基本見解」は、あと一歩具体的に踏み込むべきだったということはいえるかと思います(これを書きながら気がつきました)。
 更に言えば、その方の開業のスタンスにもよりますが、これから開業される方は、一般的に言って、「医療では十分に聴いてもらえないから」あるいは「薬物療法を中心とする医療における、診断や投薬への不信感、あるいはお医者さんとうまくコミュニケーションを取れないこと」を主なる動機づけとして、開業カウンセリングルームを訪れるクライエントさんがかなりの比率になる可能性を覚悟すべきかと思います。
 そうなると、精神医学的なアセスメント、薬物療法についての幅広い基礎知識、お医者さんとのコミュニケーション(「つきあい方」)についてクライエントさんに具体的にコンサルテーションするスキルなど、(どんな臨床心理士にも必要でしょうが)特に私設心理臨床部門を領域とする臨床心理士は、水準の高い研修が必要と思います。そうした意味では、病院臨床の臨床心理士において理想とされる研修とかなりの程度重なる領域があるのは確かかと思います。
 以上、今回の「基本見解」を読む中で私の中に生じていた連想の渦は、基本的にはその辺にあることまでは、お伝えしておく方がいいかと感じました。CPmorita様が別エントリーでお述べになるおつもりのことのお邪魔にならなければいいのですが。

****

 第3回私設心理臨床領域研修会についてのご報告を読まさせていただくことが後回しのまま、先のコメントをお書きしてしまいましたことをどうかお許しください。
 私自身、第2回の研修会には参加いたしましたが、たいへん包括的なご報告をお書きくださっているおかげで、まるで第3回のその場に居合わせたかのような臨場感で研修会の様子が伝わってまいりました。本当にありがとうございます。
 個々の点では、このご報告についての感想としてお書きしたいことはたくさんありますが、一点だけ述べさせていただけると、「いつまでも初歩的な質問や意見が多い」という点に、いたく共感させていただきました。これは私がかつて所属した都道府県臨士会での、私設心理臨床グループのメンバーのみが集まる時間帯で、びっくりした現実でした。その地域は日本でも開業カウンセリングがかなり普及した地域でしたのでなおさらのことでした。
 思うに、いざ「自分自身の問題として」開業のことを考えると、臨床心理士の皆様の多くは、まだ「できれば考えずに済ませたいこと」であり、ほとんど「自由連想」(自分なりのシミュレーションの試み)そのものが容易に淀む段階のようにも思われます。そうした「自由連想の中断」がなぜ臨床心理士自身の中に生じるのかについてのworking throughが、やっとこれから本格化する段階なのかなと、私は思います。

 「お手軽開業カウンセラーの乱立」と「数多くの、プチ社会不安障害状態(?)で堂々巡りの、開業予備群カウンセラー」という二極分化がある気がするのです。

 殊に、心理療法の流派ごとの資格においては、容易に開業という「行動化」は起こさないものの、むしろ「ペーパードライバー」あるいは「一応名取りは取っておく」という方向での行き詰まりもみられる流派もあるのでは? ということもお伝えしたかったのです。

 以上、長文で失礼致しました。
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