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Blogger's Avatar  2014-12-25 0:56
 クリスマスですが,イベントは人それぞれの楽しみ方があると思うので,自分が楽しいと思えれば,それでいいと思います。ステレオタイプな楽しみ方にとらわれると,それをしていないと疎外感を感じたりしますが,楽しいと思える形はそれぞれ違うのですから,自分の楽しい形を選びましょう。さて,今回は僕自身の自己変容について,今年を振り返りながら書ける範囲で書いてみようと思います。
 今年は,初夢という形からプロセスワークのトレーニングプログラムを始めることにつながり,僕自身の個性化の過程でもある自己変容に取り組んでいくことになりました。プロセスワークについては,臨床心理士を目指した頃に出会っていたので,その頃から学んで実践にも取り入れていましたし,セミナーなどで学ぶ内容は復習の部分も多かったのですが,プログラムの枠組みの中で個人セッションを中心に自分自身に起こっていることと向き合い,様々な気づきを得ながら自己変容に取り組むことが中心になっていきました。自己変容が進むにつれて,自分が本当に好きな物事に出会い直して再発見するということも多く,最初のものはプロセスワークそのものでした。これは,心理臨床に活用するということもありますが,何より僕自身に起こっていることと向き合い,より豊かに生きるために必要な価値観として,プロセスワークが本当に好きなんだと感じられたことが大きいと思います。仕事のために学ぶ対象としてより,自分のために楽しんで実践することのウエイトが大きくなってきたと言えます。それはまた,仕事の中での実践にもつながっていきます。

 自分の好きなものとしてのプロセスワークを再発見したことで,心理臨床の実践の中でやりたいこともより明確になってきました。ひとつは,プロセスワークとも関わりが深く,卒業研究で取り組んだ僕の心理臨床の原点とも言えるシャーマニズムでした。これも共時的な仲間との出会いがあって,シャーマニック心理学協会の発足につながり,シャーマニック・コラージュ,シャーマニック・アウェアネス・サポートと,シャーマニック心理学の構築を進めながら実践の主軸を移すことにつながっていきました。この過程でわかってきたのが,僕自身が臨床心理士になってからの実践の方向性が,臨床心理士として社会的に認知されている医療モデルに影響されていて,一般的にそういうニーズが増えていたこともあって,それに応えようと努力を傾ける志向が強くなっていたことです。その方向性も今までに培ったものとして大切にしていきますが,そのためにいわば抑圧されていた,シャーマニズムへの傾倒や占い師としての来歴などがここ数年で無意識から浮かび上がり,統合されてきたという感じで,それが大きな方向転換につながりました。最も無意識の奥にあったのは,自己変容や自己成長を通してより充実した生き方にたどりつくようなサポートの方向性だったと思います。それは,僕個人の自己変容ともリンクしていると感じています。

 プライベートでも,本当に好きなことに出会ったというか,それを再発見して生きることが楽しいと心から思えるようになってきたことも,大きな変容だと言えます。臨床心理学を学び始めた頃,ユング心理学に出会って,心の影とか闇の部分を扱うことに親和性を感じていたのですが,どちらかというと生きることは苦しいという感覚が強かったことにも関連していると思います。その感覚がなくなったわけではないのですが,苦しいことの中に楽しいことが包含されていたり,苦しいことと向き合っていくと楽しいことと出会えたり,苦しいことと楽しいことが裏表の関係にあるということが実感できてきたという感じです。今年も,人生で五指に入るぐらいの苦しいことが重なった年でしたが,それらと向き合って乗り越えてきたところに,12月に入って立て続けに楽しいことが起こってきていて,裏表にあることを実感しています。これからは,苦しみの奥やその先に生きることの楽しさを見つけていくような,そんなサポートをしていきたいと思います。年末年始には,オフィスのリニューアル作業も手がけますので,先日コンセプトが降りてきた感覚があった新たな方向性も加えて,僕が今まで培ってきたすべてを自分がやりたい方向性で形にして提供していこうと決意を新たにしています。最後になりましたが,みなさん,よいお年をお迎えください。

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